1999年 第3号
ご存知ですか その3
大晦日の夜に、翌年の豊作祈願のため神にお供えしたものを、家族全員で食べる習慣としてお節がありました。この習慣が、やがて時代と共に新しい年の始まりを祝い、家族一人ひとりの幸を願う儀式となって、食卓に祝い膳が並ぶようになったのです。これが、おせち料理の始まりです。 いつ頃からおせち料理に蒲鉾が使われるようになったのかはさだかではありませんが、結婚式や七五三などのさまざまなお祝い事に、紅白の縁起物として使われていた蒲鉾が、特に正月の祝い膳の彩りとして注目され、現在ではおせち料理になくてはならない存在になったのです。 丸う田代は、この良き文化の継承を蒲鉾の品質同様守ってまいります。
こだわりの素材 その3
しろぐち
しろぐちは淡白な白身魚。東シナ海以南の海域で漁獲され、そのほとんどが長崎、下関に水揚げされます。以前は小田原や焼津に運ばれて魚肉に加工されていましたが、現在では産地で魚肉に加工し、冷凍されて運ばれてきます。 小田原蒲鉾が今日の基盤を築いたのは、大正に入ってからのしろぐちの利用にありました。それまでは相模湾の魚を利用していましたが、鉄道機関の発達に伴い、需要拡大に対応するためには原料確保が大事とばかり、丸う三代目政吉の決断と信念で小田原蒲鉾組合が一丸となり、しろぐちの導入を決めたのです。以来、独特の粘りとつやのあるしろぐちの蒲鉾は大変な評価を得ることができ、現在も、小田原蒲鉾の主原料となっています。
季節の蒲鉾
丸うは、毎年12月22日に蒲鉾を宮家に献上しています。その献上品と同様に造られたのが超特撰蒲鉾「冨士」です。原料の吟味から成型、加熱まで、丸うの技術を結集して丁寧に造りました。超特撰伊達巻「冨士」とセットで、ぜひ最高級のぜいたくを味わってみてください。
店主のおすすめ
「蒲鉾の一番おいしい食べ方は?」と聞かれたら、私は「なにも付けずにそのまま食べてください。」とつねづね答えています。しかし、たまには違った食べ方をしてみたいもの、ということで、今回はトッピングです。カナッペのように上に乗せても間にはさんでも良いのですが、チーズ、マヨネーズは一般的、ちょっと贅沢にいくら、明太子、うになどの海産物を乗せて、キムチや金山時みそなんていうのも結構いけます。ぜひ試してみてください。他にもおいしい組み合わせをご存知でしたらお便りをお寄せください。
丸うの職人3 石間富年
昭和49年、静岡工場設立以来、板つき蒲鉾の「すり鉢」ひとすじに、25年のキャリヤを重ねてきたベテラン職人です。 小田原の職人から、原料を見極める厳しい眼と練りの技術を学び受け継ぎ、丸うの伝統の味を守り続ける職人ですが、時代に応じてコンピュータ制御の最新設備を操ることもできる頼もしい存在です。
おせちセット
おせち料理は無駄が多い、いつも食べきれない、といった声を聞き、昨年から販売を始めたお手ごろおせちセットです。 栗きんとん、黒豆、昆布巻、田作りは全て食べきりサイズ、丸うの製品も蒲鉾、だて巻、なると巻と必要なものだけでまとめてみました。しかし、けっして手抜きはありません。全て素材にこだわった料亭作りの本物です。おいしいものを少しだけというご家庭に、また、小人数のご家庭へのお歳暮に最適です。 なお、本店では、栗きんとん、黒豆、昆布巻、田作りだけのお正月セットも用意しました。ご利用ください。
東京や横浜などで販売されている丸うの商品は、全て築地や横浜の市場の問屋さんを通してスーパーや魚屋さんに並びます。そして、上に掲げる丸う会の問屋さんたちは二代目永之助の頃からの長いお取引で、丸うの商品を熟知した流通のプロです。ですから、丸うの商品を扱う小売屋さんにもこだわります。このこだわりは丸うの商品をどこのお店でも安心して買えるようにという製造者から消費者の方々への信頼のメッセージでもあります。
魚屋さんの年末売場風景
穗絮(ほわた)って すりつぶした魚の身を棒状の物につけて焼きあげた食物が蒲鉾の起りと言われていますが、その形は蒲の穂によく似ています。その蒲の穂が熟すと淡黄色の絮(わた)となり、風に誘われて飛び散るのです。これが「穗絮」です。 このお便りを読んで下さった皆様に、丸うをより可愛がっていただけたらという思いをこめ、風に乗る「穗絮」と名付けました。新しいおつきあいも芽吹きますように。どうぞよろしくお願いいたします。
お店の紹介 (小田原・箱根周辺) ・小田原市浜町 丸う田代本店 ・小田原駅構内 箱根登山小田原名産店 ・小田原駅前 箱根登山地下街店・ますや本店・ますや地下街店 ・箱根湯本駅前 箱根登山湯本名産店・箱根登山湯本駅前店 菊川商店・福住屋・山六ひもの店 ・箱根芦ノ湖畔 箱根関所跡売店・富貴・末廣堂 ・小田原市早川ターンパイク入口前 あじめい ・国道1号沿線地球博物館前 鈴木商店・箱根登山入生田店 ・国道255号沿線東名大井松田インター手前 さかえ本店 ・国道135号沿線西湘バイパス石橋インター手前 ひろいし ・東名高速 足柄・海老名サービスエリア・港北パーキングエリア
店主の独り言 手びねり陶芸教室は大変楽しく開催することができました。作品は機会をみて掲載したいと思います。 また、穂絮という題字につきましては、多くの方よりお葉書をいただきました。「いなばの白兎」という歌に出てくるそうで、私は全く知りませんでしたので恐縮いたしました。 前回おすすめしました「まつたけの炊き込みご飯」はおかげさまで好評のうちに終了いたしました。今後の予定ですが「くりご飯」「しめじご飯」となっております。ぜひ、花まるうにもご来店ください。 毎号、たくさんのご意見をいただいています。ぜひこれからもご感想やお気づきの点がありましたら、お知らせください。
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